【八戸市】美味しいそばに感謝を込めて。「そば処おきな分店」30年の歴史にお別れを。

悲しいお知らせがあります。これまで紹介してきた「そば処おきな分店」が、2024年9月30日をもって閉店していたことが分かりました。夏季に訪れた際も快く招き入れて頂き、「たぬきそば」や「山菜そば」など、美味しいお蕎麦を家族と共に味わったことが思い出されます。

店の入口には「閉店しました。長らく御愛顧いただきましてありがとうございました。」との貼り紙があり、しばらくの間営業していた頃を思い出しながら看板が撤去された姿を見ると、寂しさが込み上げてきました。

特に印象的だったのは、閉店を知らずに訪れたお客様が次々とやってきて、「閉店したんだ」と驚きと残念そうな表情を浮かべながら名残惜しそうに帰っていく光景でした。お店が愛されていた証であり、それだけ地域に根付いた存在だったのだと改めて感じました。

「そば処おきな分店」は、夫婦で営んできたお店で、おきな本店からののれん分けを受けて30年もの間、妙地区で美味しいお蕎麦を提供し続けてきました。創業111年の歴史を持つ本店の味を受け継ぎながら、分店独自の温かみある雰囲気と共に、たくさんの人々に愛され続けてきたお店です。

夏限定のたぬきそばや山菜そばは、冷やし中華のような華やかなビジュアルと、出汁の効いたつゆが絶妙に絡む絶品で、私にとっても忘れられない味となっています。閉店してしまったことは非常に残念で、おきな分店の味をもう一度味わいたいという気持ちはありますが、長年にわたるご愛顧を経て、店主ご夫妻が「勇退」を決断されたことには深い敬意を抱いています。

長年の営業の疲れや、これまでの努力を思うと、感謝とともに「お疲れさまでした」という気持ちでいっぱいです。30年間地域の人々を支え、美味しいお蕎麦を提供し続けたその功績は、今後も多くの人の心に残り続けるはずです。

幸いなことに、市役所裏立体駐車場前で営業している暖簾分けした本店「おきな」は今も変わらず営業しています。「おきな分店」の味が恋しい方や、もう一度あの温かい雰囲気を感じたい方は、ぜひ本店に足を運んでみてください。本店でも同じく美味しいお蕎麦を楽しむことができ、昔からのファンや新しいお客様も歓迎してくれるはずです。

「そば処おきな分店」の閉店は一つの時代の終わりを意味しますが、その後も本店で伝統の味が続いていくことは、何よりの幸せです。長い間支えていただいた店主ご夫妻、そして美味しいお蕎麦を作り続けてくださった従業員の皆様、本当にお疲れさまでした。心より感謝を申し上げます。

そば処おきな分店があった場所はこちら↓

おきなはこちら↓